もりのくまの”M's Grab Bag”が「くまの雑記帳」で再出発。観劇記録、コンサートの記録、おいしいもの記録が中心の雑記帳です。


by a_bear_in_woods
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『キャンディード』@帝国劇場 6月6日

『キャンディード』の観劇記録を残すのに間に合うように用意していた新しいブログなので、まだここまでの上半期のサマリーは全然進んでませんが、こっちを先にUPすることにします!

6月6日はロールケーキの日!じゃなくて、井上芳雄くん(そろそろ「さん」にしないと失礼かな?)のデビュー記念日。
特に今年は、無名の新人、しかもまだ学生だった芳雄君が注目の作品『エリザベート』でルドルフ役としてデビューして10周年に当たる特別な日でした。

そんな特別な日を記念して、この日の公演はなんとファンクラブ貸切!
帝劇をファンクラブ貸切にするのは、昨年の『ミー&マイガール』に続いての2度目になります。
すごいよね、一人の役者さんのファンクラブであの劇場を満席にしちゃうんだもの!

ってことで、普段は土日の観劇は避けている私も、この日ばかりはファンクラブイベント込みの観劇に参加(?)してきました。
でもって、ファンクラブと言えば私にとっては能登の加賀屋でのイベント!そしてその時に同室になった皆さんとの楽しいリユニオンも楽しんで、一日たっぷりのお楽しみデーとなりました。

さて、かんじんの『キャンディード』。これはあと2回ほど観劇予定があるので、また観劇回数を重ねると感想は変わってくるかもしれませんが、でも、まずは、私はこの作品、好きです。
うまく言葉で説明はしにくいのですが、好きです。

主人公の性格と、狂言回しの立ち位置の違いで、趣旨(?)は異なる物の、荒唐無稽な旅の物語という意味では以前に芳雄君のナレーションで楽しんだペールギュントにも少し通ずるところがあるようにも思えます。
旅の内容としては、キャンディードの旅の方が幾分、可能性がある旅に見えます。
以前はこういう寓話のような荒唐無稽な旅を用いた物語が良く判らなかったのですが、最近少しは判るように感じられるのは、私もそれだけ年と旅をしてきているということなんでしょうか?

18世紀という時代は、今の私たちから見ると残忍で、そして差別的な事が社会で当然のこととされていて、それが随所に表れているし、また物語を動かす力になっているところもあるので、おもしろいとだけ言いきれる物語ではないのですが、でも、なんだろう、ともかくキャンディードとともに旅する3時間(長い!とは思うけどね、確かに。)は彼と一緒に自分も一つずつ何かを体験し、何かを感じ取るそんな感じでした。

今回、2F席からの観劇でしたが、舞台の中央の丸い盆はマリナーズコンパスと地図が描かれ、旅を象徴しています。
また、その盆のまわりのリングは移動したりするシーンで大活躍。
ものすごくシンプルな、ほとんど何もないに等しい舞台の上で、いったいいくつの国の様子が描きだされたか……荒野から水中までを想像させる照明などの工夫も2Fからは良く見えるので、客席折りのシーンが残念、と言われる2Fでもそれなりの見どころがありました。

さて、長い本編の後にはファンクラブイベントが!
10周年らしく過去を振り返ったり、ファンからの質問に答えたりとか、アットホームなイベントでした。
芳雄君のご両親もいらっしゃっていて、ファンから出た子育てのコツの質問に答えていらっしゃっていましたが、あの大きな劇場を自分のファンで一杯にする息子の姿をどんな思いで見つめていらっしゃるのだろう?うれしいだけでなく、なんだか切ない思いもありそうな、と感じてしまいました。

そうそう、質問コーナーでは私の席の近くの方がすてきな質問をしたおかげで、たっぷり物すごい至近距離で姿を眺めることができました。勇気をもって質問された方に感謝です。
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by a_bear_in_woods | 2010-06-07 13:03 | Theatergoing