もりのくまの”M's Grab Bag”が「くまの雑記帳」で再出発。観劇記録、コンサートの記録、おいしいもの記録が中心の雑記帳です。


by a_bear_in_woods
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『ルドルフ ザ ラスト キス』@帝国劇場 7月9日マチネ

4年前と同じ演目だけど、再演と言うよりは新作という触れ込みの公演。

実際、キャストはタイトルロールの芳雄くん以外は総入れ替え。
そのほかで大きな違いは演出家と言われていて、正直、まだまだ観劇初心者の私には演出者の違いがどんなことになるのかよく判っていませんでしたので、どんな風に変わるのかワクワクでした。

実際、見てみたら、確かにこれは再演と言うよりも新作でした。

演出の違いは舞台の見た目だけではなく、お話の解釈や進め方にも違いが出ていたし、歌詞やセリフにも大きな違いがありました。

むしろ、一人前の公演から残った芳雄くんの方が色々大変だったり、新しい世界観に入って行けなかったりしないのだろうか?と思うぐらいでした。

まだ、今公演の前半なのでネタばれになる形での感想は避けたいと思いますが、前回の『ルドルフ』がキャストもセットも衣装もきらびやかで(前回の時はいろんな事情からキャスティングにも肩の力が入りすぎていた感がします)、おとぎの国の王子の苦悩と道ならぬ恋、ノンフィクションベースで有るにも関わらず、どこかフィクションの色が濃かった(ファイファーの存在がファンタジー感を作っていた)記憶があります。

それに対して、今回の作品では抑えた色調の衣装と色数を絞った舞台装置、セリフや歌詞からマリーとルドルフを結びつけたものが明確にされたことで、より世紀末のウィーンの華やかさと廃退が共存していた空気ができているように見え、ルドルフもおとぎ話の王子さまではなく、たまたま皇太子と言う立場にある一人の男性として見えるようになって、全体に最初に原作と言われたフレデリック・モートンの本から受けるイメージに近くなっているように見えました。
全体的に大人っぽい作品になったなぁ~って感じました。

どちらが好きかは好みの問題もあるんだろうなぁ~って思うけど、でも、じゃあ4年前に今の演出が良かったかと言えば、それはNoが個人的な思い。
やっぱりあの頃の芳雄くんでは、おとぎの国の王子さまの方が合っていたと思うから。
いま、この演出に出会って、新しいルドルフを作れたのは彼にとってはラッキーだったんじゃないかな。
王子様の役を演じているんだけど、でもなんか脱・王子のチャンスなんじゃない?って感じが個人的にはしました。

プロモーション動画でも取り上げられている『それ以上の……』のシーンは今回の方が断然好き!それに確かに「ただのロマンスじゃない」も納得が出来ます。

ってことで、結局好きじゃない「不倫&心中」ネタの話にも関わらず、今回もこの作品が気にいってリピートするってことです。(チケットは元々用意していた以上には増やしませんけど。)
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by a_bear_in_woods | 2012-07-11 09:22 | Theatergoing