舞台『銀河英雄伝説』@青山劇場 1月13日マチネ(だったはず)
2011年 03月 02日
2カ月以上ぶりのブログになってしまいました。
最近、すっかりさぼり癖がついています。
でもって、観劇の報告としても1カ月以上前の物です(汗)。
それほどここに期待をしている人もいないとは思うけど、でも、ほんとなんて言うか……すみません。
生きてました。また途中で耳が聞こえなくなったりもしたけど、基本的には元気です。
過去のエントリーで恥ずかしくてタイトルが書けなかった(謎)、例の観劇に行ってきました。ええ、今回はちゃんと堂々とタイトルを書いているので、前回隠した意味が全くありませんけど。
以下、原作を知らない人にはちんぷんかんぷんなレポになります事を先にお断りします(汗)。
長編の宇宙を舞台にした戦史物を舞台化する!
普通、舞台化とか考えないだろ?って感じな上、いわゆるdie-hardなというか、コアなファンがたっぷりいる作品故、幕が上がる前から賛否両論って言うよりは、どう見ても否の方が多いだろう、ってな反応があちこちに。
はっきり言って、ものすごい英断だったと私も思います。
で、私はなんで見に行ったかと言えば、正直に言えば怖いもの見たさ70%(オイっ!>自分)、残りの30%は白羽さんのアンネローゼとロイエンタールを演じる東山義久さん目当て。
思ったよりもチケットとりに苦戦したのは前に書いた通りで、結局は立ち見席で見ることになりました。実際は、もう少し堪えていればおけぴ利用で普通の席もとれた見たいだったんですが……ただ、見終わって受けた印象では意外に立ち見は正解でした。
アニメ化された時にも登場人物の多さ(と豪華さ)で「声優伝説」とまで言われた作品なのですが、どうやって舞台化するのかなぁ~?って思っていたら、そこは話を細切れにしてシリーズの舞台化にしたのですね。
まずは物語の時系列で言えば本編の5分の1(外伝を入れるとどうなるんだ?ラインハルトの人生を物語の長さとして考えれば良いのか?えっと、そうすると……あ、そんな情報は要らないな)、しかもそこに登場するはずの3大勢力のうち1勢力の話にのみ焦点を当てる形で登場人物は思いっきり絞ってありました。
そして、舞台化では一番のネックになるはずの宇宙空間とか艦隊戦とかは、なるほど舞台だからこその表現になっていました。
ミニマムと言っていいのかな、舞台の背景とか物は本当に少ないのですが、複数のセリ舞台を上手く組み合わせて複数の空間を同時に見せたり、それこそSF設定になるような船のコンソールやらメカニック系のものはパントマイムでクリア!
これは映像作品だったら細かく設定したり、作ったりしなければならないところですが、舞台ならそれでOKだよねぇ~うん、と思わず感心しちゃいました。
そして銀英伝と言えば艦隊戦!なわけで、そこ、どうする?
はい、答えはコロスと呼ばれる集団の肉体による表現でした。
黒い衣装に身を包んだ人間一人ひとりが一つの宇宙艦、あるいは艦隊を表し、失礼な表現だけど中学時代の創作ダンスを思い出すような動きで艦隊戦を表していました。
双璧の「ファイエル!ファイエル!!」の号令で動く人間戦艦……うっかりすると笑ってしまいそうなところも否定はしませんが、でも、立ち見席から見ると、その動きが意外に良くて面白かったですね。
一部、原作を知らない人たちには盆ダンスに見えたんじゃないかと、危惧するシーンも有りましたが、天辺の2F席からその様子を眺めてて「おお、これは『2匹の蛇が互いのしっぽから飲みこもうとしているようだ』ってあれを表現したのか!」ってのが展開した時には「ほぉ~っ」と内心でため息をつきました。
でもね、このコロスの使い方、私としては気に入らない点もありました。
なにせ長い物語の上に「戦史」としては舞台上で展開する物語以前の歴史も重要さを持ってきます。
原作を知らずに俳優さん目当てに来ているお客さんたちにはどうしたってその部分の説明も必要でしょう。
ってことで、コロスたちが動きとセリフで銀河の歴史!を説明してくれるシーンが冒頭始め、何度かでてきました。
だけどね、この時のコロスの人たちに課せられていることが正直多すぎると思う。
結構大変そうなポーズをとっていたり、あるいは複雑に絡み合った動きをしながら、声をそろえて説明的なセリフを言うわけ。それも、あの独特の固い言葉の多い言い回しで。
で、どうなるかと言うと、声がそろわない、はっきりしない……
もうね、いっそセリフは先に録音しておいていいよ、って感じ。バラバラと、声の大きさや強さの整わないセリフはまるで小学校の卒業式のようでしたから。
それに、女性が混じっていたので、どうしたって声の質が整わないのも残念。ダンサーとしては女性が混じっていてもまあ許せるけど、声はね。
特に今回は帝国編なので一般的に軍事に女性が関わることはほとんどないはず、って頭もどうしてもあって違和感……(原作者は登場人物の性別にあまりこだわってなかったって話も伝え聞いてるけど)
あと、帝国編なのでマイムやコロスで見せる形式美ってのが上手く嵌っていたけど、同盟編はどうなのかな?同盟の空気とあの演出は私の中では結び付かないけど、やっぱり「へぇ~、なるほど甲北か」って楽しみがあるのかな?いつになるのかは判らないけど、怖いもの見たさ(汗)でやっぱり見たいかもです。
さてさて、30%の目的の方はどうだったかといえば、白羽さんのアンネローゼは美しかったですね。衣装もアニメよりは良かったかなぁ。(アニメのドレスと髪型は変だと思うので)
あと、生身の人が演じることで小説の中ではラインハルトとキルヒアイスの視線の中で女神のように描かれている人間味が感じられなかった人物に血が通った感じがありました。
東山さんのロイエンタールは双璧の片割れとの身長差に不満があったのですが(だって、東山さんの身長がミッターマイヤーと一緒なんだもん。ミッターマイヤーがの方が長身なんて……)、でも、それを忘れさせてくれるぐらいクールで、でもあちこちでミッターマイヤーとの仲を見せてくれる双璧ファンにはたまんない(爆)ロイエンタールでした。立ち見席からはさすがに金銀妖瞳は見てとれませんでしたけど。
あ、でも身長以外で注文があるとしたら、あのカツラ(だよね?)中途半端なセミロングにするなら、後ろで短いちょんまげ作ってほしかった。顔がねもう少し見えた方がいいなぁ~。いっそアンジョルナス風味でとか。
ロイエンタールと言えば欠かせないのがミッターマイヤー。演じられた中河内雅貴さんは初めて見ましたが、ハンサムさんでした。スリムだし(だからアニメ版のあれは……省略)。
若々しく、きびきびとしていながら何処となく少女マンガを思わせる優しい顔立ちの方でミッターマイヤーファンとしてはビジュアル的にとってもうれしかったです。
ただね「太ると女房に嫌われる」のセリフが小説とは違うシーンで「酒臭いと女房に嫌われる」ってロイエンタールに向かって言うセリフにアレンジされていたのがちょっと、それは無いよ!
え、酒を飲まない双璧なんて双璧じゃないやい!と一瞬思ったのは内緒です!?(いや、きっとそう心で突っ込んだ双璧ファンは私じゃないはずだ!!)
さてさて、主役を無視した感想はいかがなものかと(笑)。
でもなぁ~、ここまでで文字数いきすぎたしなぁ。
ラインハルトに関しては原作での描写があれなので演じるのも、その様子を具現化するのも大変だっただろうな、って思います。だけど、メイクをもう少し派手にした方がよかったのでは?カツラに蒔けそうなお顔が……暴言ですみません。
キルヒアイスは「赤毛のおチビさん」だったのがゲフンゲフン
でも、演技は良かったと思うよ。うん、爽やかで優しいキルヒアイスがそこにいる!って感じでした。
さて、双璧におおむねというよりはかなり満足した私ですが、6月の双璧変の舞台のチケットとりには又しても乗り遅れております。
今度こそ、直前のおけぴ頼みになるのは間違いなさそうです。あ~、無理っぽそうだな。
そうそう、劇場の外に時節柄(ちょうどセンター試験のころでしたね)、合格祈願の書き込み場所として「常勝の英雄」にあやかる見たいなコーナーがありました。
だけど、いろんな意味でそれはどうよ?な気分が。
だって、ラインハルトって「常勝の英雄」って言われているけど、結局のところ夢の途中で、だと思うし、彼の本当の敵って、ことごとく彼ではない力によって命を奪われているし{皇帝は病死だし、ヤンは地球教の手にかかったし)で、あんまり御利益ないんじゃないか?ってのと、だいたい、受験生、観劇してる場合じゃなかろうに(汗)。
観劇報告になってないような気もするけど、取り合えず、これにて今回は終わり!
最近、すっかりさぼり癖がついています。
でもって、観劇の報告としても1カ月以上前の物です(汗)。
それほどここに期待をしている人もいないとは思うけど、でも、ほんとなんて言うか……すみません。
生きてました。また途中で耳が聞こえなくなったりもしたけど、基本的には元気です。
過去のエントリーで恥ずかしくてタイトルが書けなかった(謎)、例の観劇に行ってきました。ええ、今回はちゃんと堂々とタイトルを書いているので、前回隠した意味が全くありませんけど。
以下、原作を知らない人にはちんぷんかんぷんなレポになります事を先にお断りします(汗)。
長編の宇宙を舞台にした戦史物を舞台化する!
普通、舞台化とか考えないだろ?って感じな上、いわゆるdie-hardなというか、コアなファンがたっぷりいる作品故、幕が上がる前から賛否両論って言うよりは、どう見ても否の方が多いだろう、ってな反応があちこちに。
はっきり言って、ものすごい英断だったと私も思います。
で、私はなんで見に行ったかと言えば、正直に言えば怖いもの見たさ70%(オイっ!>自分)、残りの30%は白羽さんのアンネローゼとロイエンタールを演じる東山義久さん目当て。
思ったよりもチケットとりに苦戦したのは前に書いた通りで、結局は立ち見席で見ることになりました。実際は、もう少し堪えていればおけぴ利用で普通の席もとれた見たいだったんですが……ただ、見終わって受けた印象では意外に立ち見は正解でした。
アニメ化された時にも登場人物の多さ(と豪華さ)で「声優伝説」とまで言われた作品なのですが、どうやって舞台化するのかなぁ~?って思っていたら、そこは話を細切れにしてシリーズの舞台化にしたのですね。
まずは物語の時系列で言えば本編の5分の1(外伝を入れるとどうなるんだ?ラインハルトの人生を物語の長さとして考えれば良いのか?えっと、そうすると……あ、そんな情報は要らないな)、しかもそこに登場するはずの3大勢力のうち1勢力の話にのみ焦点を当てる形で登場人物は思いっきり絞ってありました。
そして、舞台化では一番のネックになるはずの宇宙空間とか艦隊戦とかは、なるほど舞台だからこその表現になっていました。
ミニマムと言っていいのかな、舞台の背景とか物は本当に少ないのですが、複数のセリ舞台を上手く組み合わせて複数の空間を同時に見せたり、それこそSF設定になるような船のコンソールやらメカニック系のものはパントマイムでクリア!
これは映像作品だったら細かく設定したり、作ったりしなければならないところですが、舞台ならそれでOKだよねぇ~うん、と思わず感心しちゃいました。
そして銀英伝と言えば艦隊戦!なわけで、そこ、どうする?
はい、答えはコロスと呼ばれる集団の肉体による表現でした。
黒い衣装に身を包んだ人間一人ひとりが一つの宇宙艦、あるいは艦隊を表し、失礼な表現だけど中学時代の創作ダンスを思い出すような動きで艦隊戦を表していました。
双璧の「ファイエル!ファイエル!!」の号令で動く人間戦艦……うっかりすると笑ってしまいそうなところも否定はしませんが、でも、立ち見席から見ると、その動きが意外に良くて面白かったですね。
一部、原作を知らない人たちには盆ダンスに見えたんじゃないかと、危惧するシーンも有りましたが、天辺の2F席からその様子を眺めてて「おお、これは『2匹の蛇が互いのしっぽから飲みこもうとしているようだ』ってあれを表現したのか!」ってのが展開した時には「ほぉ~っ」と内心でため息をつきました。
でもね、このコロスの使い方、私としては気に入らない点もありました。
なにせ長い物語の上に「戦史」としては舞台上で展開する物語以前の歴史も重要さを持ってきます。
原作を知らずに俳優さん目当てに来ているお客さんたちにはどうしたってその部分の説明も必要でしょう。
ってことで、コロスたちが動きとセリフで銀河の歴史!を説明してくれるシーンが冒頭始め、何度かでてきました。
だけどね、この時のコロスの人たちに課せられていることが正直多すぎると思う。
結構大変そうなポーズをとっていたり、あるいは複雑に絡み合った動きをしながら、声をそろえて説明的なセリフを言うわけ。それも、あの独特の固い言葉の多い言い回しで。
で、どうなるかと言うと、声がそろわない、はっきりしない……
もうね、いっそセリフは先に録音しておいていいよ、って感じ。バラバラと、声の大きさや強さの整わないセリフはまるで小学校の卒業式のようでしたから。
それに、女性が混じっていたので、どうしたって声の質が整わないのも残念。ダンサーとしては女性が混じっていてもまあ許せるけど、声はね。
特に今回は帝国編なので一般的に軍事に女性が関わることはほとんどないはず、って頭もどうしてもあって違和感……(原作者は登場人物の性別にあまりこだわってなかったって話も伝え聞いてるけど)
あと、帝国編なのでマイムやコロスで見せる形式美ってのが上手く嵌っていたけど、同盟編はどうなのかな?同盟の空気とあの演出は私の中では結び付かないけど、やっぱり「へぇ~、なるほど甲北か」って楽しみがあるのかな?いつになるのかは判らないけど、怖いもの見たさ(汗)でやっぱり見たいかもです。
さてさて、30%の目的の方はどうだったかといえば、白羽さんのアンネローゼは美しかったですね。衣装もアニメよりは良かったかなぁ。(アニメのドレスと髪型は変だと思うので)
あと、生身の人が演じることで小説の中ではラインハルトとキルヒアイスの視線の中で女神のように描かれている人間味が感じられなかった人物に血が通った感じがありました。
東山さんのロイエンタールは双璧の片割れとの身長差に不満があったのですが(だって、東山さんの身長がミッターマイヤーと一緒なんだもん。ミッターマイヤーがの方が長身なんて……)、でも、それを忘れさせてくれるぐらいクールで、でもあちこちでミッターマイヤーとの仲を見せてくれる双璧ファンにはたまんない(爆)ロイエンタールでした。立ち見席からはさすがに金銀妖瞳は見てとれませんでしたけど。
あ、でも身長以外で注文があるとしたら、あのカツラ(だよね?)中途半端なセミロングにするなら、後ろで短いちょんまげ作ってほしかった。顔がねもう少し見えた方がいいなぁ~。いっそアンジョルナス風味でとか。
ロイエンタールと言えば欠かせないのがミッターマイヤー。演じられた中河内雅貴さんは初めて見ましたが、ハンサムさんでした。スリムだし(だからアニメ版のあれは……省略)。
若々しく、きびきびとしていながら何処となく少女マンガを思わせる優しい顔立ちの方でミッターマイヤーファンとしてはビジュアル的にとってもうれしかったです。
ただね「太ると女房に嫌われる」のセリフが小説とは違うシーンで「酒臭いと女房に嫌われる」ってロイエンタールに向かって言うセリフにアレンジされていたのがちょっと、それは無いよ!
え、酒を飲まない双璧なんて双璧じゃないやい!と一瞬思ったのは内緒です!?(いや、きっとそう心で突っ込んだ双璧ファンは私じゃないはずだ!!)
さてさて、主役を無視した感想はいかがなものかと(笑)。
でもなぁ~、ここまでで文字数いきすぎたしなぁ。
ラインハルトに関しては原作での描写があれなので演じるのも、その様子を具現化するのも大変だっただろうな、って思います。だけど、メイクをもう少し派手にした方がよかったのでは?カツラに蒔けそうなお顔が……暴言ですみません。
キルヒアイスは「赤毛のおチビさん」だったのがゲフンゲフン
でも、演技は良かったと思うよ。うん、爽やかで優しいキルヒアイスがそこにいる!って感じでした。
さて、双璧におおむねというよりはかなり満足した私ですが、6月の双璧変の舞台のチケットとりには又しても乗り遅れております。
今度こそ、直前のおけぴ頼みになるのは間違いなさそうです。あ~、無理っぽそうだな。
そうそう、劇場の外に時節柄(ちょうどセンター試験のころでしたね)、合格祈願の書き込み場所として「常勝の英雄」にあやかる見たいなコーナーがありました。
だけど、いろんな意味でそれはどうよ?な気分が。
だって、ラインハルトって「常勝の英雄」って言われているけど、結局のところ夢の途中で、だと思うし、彼の本当の敵って、ことごとく彼ではない力によって命を奪われているし{皇帝は病死だし、ヤンは地球教の手にかかったし)で、あんまり御利益ないんじゃないか?ってのと、だいたい、受験生、観劇してる場合じゃなかろうに(汗)。
観劇報告になってないような気もするけど、取り合えず、これにて今回は終わり!
by a_bear_in_woods
| 2011-03-02 10:06
| Theatergoing